こんにちは。キュベクルールの片岡です。
今回から、9月に仕入(兼旅行?)のためフランスを訪れたときの滞在記をレポートしようと思います。ちなみに僕にとっては人生初のヨーロッパ。今年は、当社の代表・中本と僕の2人で1週間滞在してきました。
旅の予定は、ボルドーに5日間、パリに2日間。
まず最初のイベントはボルドー秋の祭典・メドックマラソンへの参加。
その後、サイトのワインをセレクトしていただいている醸造家の篠原麗雄さんとお会いして
今シーズンのワインの仕入や、貴重なお話を聞かせていただきました。
パリでは著名なレストランや名所の観光、お土産の調達など、これまたフランスを満喫してきました。ゆるい感じでお付き合いくださいませ。
関西空港での集合は朝の9時半。
前日の深夜まで、プレオープン中の芦屋の店舗をお手伝いし、
代表も僕も準備も睡眠もままならない状態です。
少し早くついたので、レンタルWiFiの受け取りを済ませます。
8日間の長丁場で、海外でのネット環境はまさに生命線。
ネットで予約・空港で受け取りが便利です。
今回はLTE対応の端末+充電池は大容量のエネハイパーを2個持っていくことにしました。
代表と合流。
フランス国内の両替レートはよくないと聞いていたので、空港内の両替所で一番レートのいいところを探します。
今回は、4階のりそな銀行が一番レートがよかったです。
現金を多く持ち歩かないために、僕は財布に日本円で2千円だけ残して、2万8千円を両替。
必要とあらばクレジットカードを使おうという作戦です。
この日のレートで、ぴったり200ユーロになりました。今考えたらかなり円安だったと実感です。
出国前に、名残惜しい日本の味、3階にある神座のラーメンを食べて、いざ搭乗!
航空会社はエールフランス。
たまたまやってたキャンペーンで、大人一人の往復が9万5千円くらいと格安でした。
エールフランスに限らないのでしょうが、航空会社は結構割引のキャンペーンをしているようなので、賢く使えばパッケージツアーよりも安くなるのでは。
フライトの30時間前に搭乗券をメールから印刷できるので、荷物を預けるのみです。これはかなりスムース。
日本の諸君、行ってまいる!
関西空港からパリまではざっと12時間。
エコノミークラス症候群になるかと思いました。
気付いたのですが、エールフランスのCAはベテランの方が多いです。
待遇がかなりいいらしいですね。
機内案内の映像がオシャレです。こんなところにもフランスらしさが感じられます。
機内食は片道に2回。香港に行った時の某航空会社の機内食がまずかったので、
期待していない分美味しかったです。
ちなみに、日本語対応してる映画は少ないです。
僕は映画『ひつじのショーン』を観て、あとはミュージックビデオを観てました。
寝たような寝てないような感じで、パリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着。
午前11時半のフライトで、午後4時過ぎの到着。すごく長い1日です。
日本発着便のターミナルは2E。ボルドーへの国内便は向かいの建物の2Fから出発します。
歩いて10分くらい。空港内はフリーWiFiが使えます。ただし、20分の使用制限があるのですぐにタイムアウト。なんじゃそりゃ~
持ってきたWiFiの設定と動作確認をここで済ませます。
2時間の乗り継ぎ時間の後、小型機で一路ボルドーへ。


ボルドー・メリニャック空港に到着したのは20時過ぎ。
まず迎えてくれたのは、ワインのモチーフの数々。
ここまでくると、日本人はほとんど見かけません。
いやぁ、ついにやってきたんだなと実感します。
外に出ると、夜の9時前にもかかわらずまだ少し明るいんです。
それもそのはず、ボルドーの北緯は45度で、日本でいうと北海道の一番北、宗谷岬あたり。
太陽が低~く昇り、低~く沈んでいきます。さすがに大阪よりは涼しいものの、海洋性の気候で緯度の割には温暖だそうです。
そして当たり前ですが、道行く車はほぼ全て欧州車です。
えらくハイソなエリアにいる錯覚に陥ります。
こうしてみると、欧州車の持つ洗練された上品さを嫌でも感じてしまいます。
さて、ボルドーは空港から市内まで、電車がありません。
事前に調べると、選択肢は
1.タクシー
2.空港シャトルバス
3.路線バス
とのこと。
空港バスは1時間に1本、毎時0分発で空港とボルドー・サンジャン駅を結んでいます。
お値段は上から高い順なのですが、荷物も多いし待ち時間もあるため、タクシーでホテルまで移動しました。

着きました。ホテル・ボルドー・クレマンソー。ここで2泊します。
三日月のように湾曲するガロンヌ川にちなんで『月の港』と呼ばれるボルドーですが、
ちょうど三日月の弧の部分から程近い左岸、南北に走るメインストリートの一つ、
ジョルジュ・クレマンソー通りに面した好立地です。
もうここまで来るとヨーロッパの雰囲気満載です。
石造りのいかにも歴史ある建物、きれいな石畳の道路。
建物は比較的低く広い夜空。歩道にはカフェやレストランのテラスが軒を連ねます。


笑顔でボンジュールと挨拶してくれるフロントのお姉さん。美人です。
海外に行った時に思う一番いいところって、このフレンドリーさと思う。
お国柄によるんでしょうけどね。
フロントの脇に貼られてる明日の送迎バスの時間をチェックして、部屋へ。
そうだ。明日マラソンを走るんだった。忘れてたわけじゃないけど、全く実感がわきません。
部屋はワンルームマンションを改造したようなツインルーム。
正直、狭い。フランスのホテルはどこもこんな感じらしいです。
ベッドが部屋の対角線上に2台置かれている、日本人には馴染みのないスタイル。
男二人が並んで寝るのもどうかと思うので、これはこれでOK。
でも星付きなんだって。わからないもんだ。

さて、すでに夜の10時。時間も時間です。
取るものも取りあえず夕食に出かけます。
ホテルからアンタンダンス通りを歩きます。
この通りはトラム(近未来的な路面電車)の軌道もあり広く開放的な通りで、
両脇にはブティックが立ち並んでいます。
通り全体がオレンジにライトアップされ、開放感と共になんとも艶やかな情緒を感じられる隠れた名所だと思います。
さて、通りの突き当たりに荘厳な建物が見えてきました。
国立オペラ座です。
ボルドーでオペラ座?と思われるかもしれませんが、
実はこのオペラ座、パリの有名なオペラ座を設計したシャルル・ガルニエが
そのモデルにしたと言われている、ある意味「本家・オペラ座」なのです。
建築家ヴィクトル・ルイにより18世紀後半に建てられたこの大劇場は、
「啓蒙時代の新古典主義の建築様式」を今に伝える貴重な建築物ということです。
今回の滞在中に中に入ることができなかったのが心残り。
オペラ座の前はコメディ広場という広場になっていて、市民の憩いの場と言った雰囲気です。
この時間でもカフェのテラスは大賑わい、行き交う往来の人たちもみんな楽しそう。
ますます気分が高揚してきます。



10分ほど歩いて着いたお店は、前もって調べておいた『ラ・ブラッスリー・ボルドレーゼ』。
メインストリートから路地を1本入った、カフェやブラッスリーが立ち並ぶ飲食店街にあります。
金曜の晩だからか、界隈はすごい賑わいです。
店内にはすでに大勢の客が。日本人もいるようです。
みんな明日のマラソンに挑戦するのかな?
何とか並ばずに、入ってすぐのテーブル席へ通してもらいました。
隣では現地のお姉さま方が女子会。ガッツリ飲み食いされておりました。
取りあえずビールで乾杯!
おつかれっす!


突き出しのサラミがすでにおいしい。
生牡蠣も雰囲気で頼みました。
ここは肉料理が有名とのことで、代表はリブを、僕はサーロインを注文。
焼き加減も選べます。あ、ミディアムプリーズ。
お肉は300グラムのワールドサイズ。25~28ユーロです。
ワインリストは地域別に書かれていて、すごい量のラインナップです。
ボトルでオー・メドックのシャトー・シャルマイユの2009年・赤を頼みました。
格付もなく、お値段はそんなに高くないワインですが、各方面から評価は高いシャトーです。
2009年のボルドー当たり年で、果実感もあり、樽の風味が余韻に広がります。
お肉は塩コショウベースの味付けで、肉の味がしっかり感じられます。
そんなシンプルなステーキのアクセントになるワインでした。
ちなみに、付け合わせのサラダとフライドポテトが、
おおよそ付け合わせの域を超えるボリュームです。
これ日本なら単品で500円くらいしそうです。



いやー、食べました。で、飲みました。
普段なかなか代表とサシで話すこともないので、
ワインの話や仕事の話、お店の話などできて気分よく酔いました。
完全に明日マラソンって忘れかけてます。
ごっつぁんです!
ホテルに戻ったら1時を過ぎてました。。
即就寝!!


